フリーエンジニアとして、自分で使える金額を多くするには、「必要経費」、「所得控除」の2つの金額を多くして所得を減らし、さらに「税額控除」の額を増やして、納めなければならない所得税を減らしていくことがカギになります。
中でも「必要経費」の計上のは、大事になって来ます。そのためには経費はきちんと管理していかなければなりません。フリーエンジニアの場合、物品を売る商売と違い、経費として引けるものとしてしては、毎月発生するものとしては勤務先までの交通費ぐらいで、ほとんどもらったお金から引くものがないと思います。
しかし、決まった勤務先以外への交通費以外にも、営業活動に費やした交通費や、場合によっては営業活動に用いたものである限り、購入した靴やカバンも認められる場合ももありますが、原則すべて領収書が必要になります。電車やバスなどの交通機関を用いた営業活動の場合は、いちいち領収書をもらうというわけには行きませんから、日付けとどこに行ったのかを記録したものを添付することによって、認めてもらう必要があります。交通機関にタクシーを利用したような場合は、もちろん領収書が必要になります。
また、新しい技術習得のために購入した専門書の購入費用やセミナーや研修会費用なども、必要経費として認められることもあります。電話・インターネットプロバイダー代などの通信費も経費として計上できます。
備品についてはボールペン1本から認められますし、購入したパソコンやソフトウエアも必要経費として計上できます。ただし、高額な備品については、購入した額がそのままその年の必要経費として認められるわけではありません。その年の必要経費としてそのまま認められるのは、購入金額が10万円未満の物のみについてです。
それ以上の金額の物の場合は、購入額や耐用年数により償却期間が決まっていて、償却期間で分割した金額が、何年かにわたり、経費として認められることになります。こうした経費の計算には、伝票整理が不可欠になります。
フリーのエンジニアとしてやらなければならない事務の作業の中でも、特に面倒に感じられるものかもしれません。しかし、少しでも自分で使える額を多くしたいと思うならば、必要な作業と言えます。